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  • 08/08/11:26

11.24.04:06

おやすみプンプン。















おやすみプンプン。

新しい思い出になるもの、今までの思い出のもの。

ネタバレは無い。抽象的に。












新しい音楽にも聴き慣れた音があれば、

やはり心躍るもので。

滅多に女性ヴォーカルの曲は聞かないのだけども、

久々にiTunesの仲間入り。




10年ぶりに漫画を購入。

10年前の漫画はデスノート全巻。

今回は“おやすみプンプン”という漫画で。




評価はどうもあまり芳しくなさそうだ。

ラストの締めが何やら彼やら。

しかしながら、私にとっては最高の終わりであった。



この漫画は心理描写がかなり巧みだ。

それはそこら辺の小説を超える。

そして漫画なのに、とてつもなく小説的だ。


何故かと言うと、例えば小説はとある街、

基本的にファンタジィはあまり読まないので、現代の街中を想像する。

そして地名やら、雑踏やらが想像されるのだが、

それが想像ではなく、そのまま絵として表現される。

想像をそのまま写し込んだその絵は、やけに現実的に浮かび上がる。




登場人物達も分かりやすい。

自分基準で考えても、理解のしやすい、言うなれば感情移入しやすい性格であった。

今思えば、感情移入をしやすくしていた小さな心遣いが存分に散りばめられていたのだと思う。

しかしながら、流してしまいそうなその行為が、人物を生々しく表現されうるのだろうから、

やはりそれは必要であった。そして置いて行かれなかった。




その偶然は、その行動は、辺鄙な様でいて、驚く程現実的だ。

ここに存在してもなんのおかしくもない。

否、そもそもここに存在するものはこの漫画より奇なり。

それぞれ何かを背負いつつ、だけどもいつまでも続くような坂道を転がる。

悲劇の終焉へ向けて。

前を向くもの、後ろを向くもの、足元を見つめるもの、遠くを追うもの。




病的な程の執着心。無理矢理に前を向く。

二人の相対する女性は自分を見てるようだと、吟味した時に気付いた。

割と直接的に、何度か彼氏の首を絞めたのだ。緩く。

殺すだの、死ぬだの、そんな事は割と日常茶飯事であった。

そもそも鬱病を患っていた身。何度自殺を考えたか分からない。

でもだからこそ、異常な彼氏を殺したい意思が理解できて、

昔の自分を見ているような感じがした。

昔はもっと叙情的であった。抽象的であった。まさに近いものを感じずにはいられなかった。


そしてもう一人の女性の状態は今の私だ。

誰かに頼らずにはいられない。

考えているようで、自堕落。

無理矢理に社会性を身に付けて、納得しようとする横顔が、いやに印象に残った。







悲劇へと転がり落ちる。

だが、それでいい。

私は全てが丸く収まる事を望んでいなかった。

その葛藤をそのまま受けてくれてよかった。

この終わりこそ、主人公に関わった他の人達への供養なのだと思った。
















そして繰り返されるのは悲劇ではない。

それを思いながら、

溶け込んでいく、姿が見えなくなるほど、溶け込んでいく。













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